「保証会社の入居審査に落ちてしまった!」「なぜ落とされたのかの理由が分からなくて困っている…」など、入居審査に不安を感じている方は是非この記事を読んでください。
この記事は、水商売・風俗などの夜職専門不動産の現役営業マンが執筆していますので、信憑性は確かです!
賃貸の入居審査に落ちる割合とは?
保証会社の入居審査に落ちる割合はあまり高くはありません。
確実なデータがある訳ではないので、明確な数値で表示することは難しくなりますが、入居審査に落ちる割合としては2~3%程度では無いでしょうか。
この推定割合については、金融審査になるクレジット信販系を除くものになり、あくまでも保証会社各社が自社サイトで公表しているものを参考にしています。
ただし、「保証会社の入居審査に落ちる人ほど連絡が早い」というのは、幅広い層を受け入れる信用系・独立系も含めた全てにおいて共通です。
筆者の経験ですが、最短で1時間に満たない時間で審査落ちの連絡を受けたことがあります。
入居審査に落ちるときほど連絡が早い理由
なぜ保証会社の入居審査に落ちる人は連絡が早いのかについては、次のようなことが挙げられます。
- 保証対象条件から外れている
- 過去のデータとの照合で問題がある
- 申し込み内容が不鮮明なので受けられない
つまり、入居者の年収や勤務先の調査・確認などの手順に進む以前に、「条件」や「情報」で蹴られているということです。
多少の申し込み内容の不備などについては、再度記入を求められる程度で済むはずです。
そのような書類の修正事項もなく落ちるということは、条件・情報に問題があると判断されます。
入居審査に落ちた理由とは?
保証会社の入居審査に落ちる理由は、実際には個別での開示が行われないために不明です。
しかし、一般的には次のようなことが考えられます。
- 希望の物件家賃と収入のバランスが合っていない
- 過去に金融事故や携帯料金を滞納している
- 過去に家賃滞納を滞納している
- 入居申込書の内容に虚偽があるとき
- 身分証明証との申請内容に相違がある
- 収入証明などの内容が不鮮明である
- 対象条件(年収など)に添えていない
- 反社会勢力と認識される状況がある
- ネットで犯罪に関する内容で名前がヒットする
入居審査での大きなポイントとしては申込者が「信用できる人間かどうか」という点です。
「虚偽・不備・不鮮明」な部分が見えると不利になるということは避けられません。
保証会社の入居審査で落ちる可能性が高い条件とは?
保証会社ごとに異なる保証対象の条件については、独自の職業規制であったり年収によるものもあります。
- 派遣・水商売・フリーター・パートなど収入が不安定
- 個人事業主で開業まもないため実績が無い
- 外国人・高齢者・生活保護などの状況
- 収入が家賃に対して沿わない
また、保証会社ごとの属性によって異なる理由についてはいくつか想定されます。
信販系保証会社のとき
クレジットカード会社が運営する信販系保証会社の審査に落ちる理由としては、やはり「金融事故履歴」の影響が大きいと言えるでしょう。
- 借入金が多い
- 遅延や滞納・未払いなどの履歴がある借入金が多い
- 借入先が複数に渡る(多重債務状態である)
このような状況があると「機械審査」が主になる信販系では、オペレーターに届く前にシステムで落ちてしまいます。
信用系保証会社のとき
独自の共有データを利用する信用系保証会社の審査に落ちる理由としては、「家賃の滞納・未納履歴がある」と不利になります。
- 過去に利用した加盟企業で長期延滞などの履歴がある
- 過去に利用した加盟企業とトラブルがあった
- 過去の入居物件で近隣とのトラブルがあった
協会や加盟団体ごとの企業相手のトラブルだけでなく、入居時に近隣とのトラブルがあったときにも履歴として残ることがあります。
共有データを利用するといっても、機械審査という状況は原則ありませんので、担当者が申込書を確認しながらチェックしていくというのが一般的な流れです。
独立系保証会社のとき
自社データで審査する独立系保証会社の審査に落ちるときには、その企業の「保証対象基準を満たしていない」ということが考えられます。
- 過去に契約会社と直接的なトラブルがあった
- 過去の入居物件で近隣とのトラブルがあった
- 企業の定める対象になる条件に添えていない(外国人・生活保護・高齢者・職業規制など)
比較的に審査の緩い「独立系」の保証会社の審査に落ちるということは、それなりの事情が必ずあるということになります。
審査担当者が規定に沿って確認していき、会社ごとに定める否決条件に該当したということです。
家主側が依頼するケースもある
特殊な例を挙げるとすると、「家主側の依頼」ということも全く無い訳ではありません。
これは、個人家主や管理会社が直接客付けを行なっている物件などである状況です。
入居面談時にさまざまな事情で「断りたいな」と担当者が感じても、自社の都合と言うと顧客トラブルに発展しそうだと心配になることもあります。
しかし、そのまま入居させるとトラブルに繋がりかねないと判断されたときには、「保証会社の審査に通らなかったことにして欲しい」という依頼もあるということです。
物件探しのときに担当者に横柄な態度をとっていたり、入居申込書の内容に不安が出るような状況を作ることは、このような面でもマイナスになることを知っておきましょう。
このような状況を回避するためにも、保証会社の入居審査をスムーズに通過するにはどのようなポイントに注意すべきかについて次で詳しくご紹介していきます。
入居審査に通るために
保証会社の入居審査に通るためには、全てにおいて情報を正しく開示・提供することが必要です。
そのことも含め、次のようなポイントは最低限気をつけておきましょう。
入居審査に通るための5つの対処法
保証会社の入居審査に通るための対処法を5つのポイントにまとめてみました。
- 入居申込書の情報は正しく正確に
- 担当者とのやりとりにも注意する入居申込書の情報は正しく正確に
- 別な連帯保証人を用意するか緊急連絡先に親族を指定する
- 家賃と収入のバランスを考えた物件を選ぶ
- 月毎に収入が変わるときでも年間の平均値を提示できるようにする
入居審査は不動産屋さんの担当者からの意見というのも尊重される状況もあるので、接客時に横柄な態度をとることや、書類を手抜きするようなことは絶対にしてはいけません。
連帯保証人を別途用意できれば良いですが、なかなかそういうことも難しいと思います。
そこで、緊急連絡先にできるだけ親族を指定しておくことや、収入証明も1年程度を通して用意し、平均値が見せられるような状況を作るといったことも有効です。
保証会社の入居審査に落ちる人の理由と今後の対処法とは?
保証会社の入居審査に落ちる人の理由については、個人の状況や保証会社の属性により異なるため、正直はっきりとしたものはありません。
しかしながら、保証会社の入居審査に落ちる人ほど連絡が早いというのには、根本的な問題があるということです。
信用系の保証会社で否決が早かったとしても、LICC系かLGO系かで情報の共有先は変わるということや、独立系の保証会社を選択するという手段もあります。
ひとつの保証会社で入居審査に落ちたからといって、全ての審査も同じようになるということでは無いことを知っておいてください。
ただし、信販系の金融審査においては、システムによるものになるため、経済面での対応しか無いことに注意しておきましょう。