こんにちは!黒猫賃貸【風俗・水商売・夜職専門不動産】の中の人です。
夜職の方から連日多くのお引越しのご相談をいただくのですが、その中でみなさんが特に懸念されているのがクレジットカードや携帯料金、家賃の滞納歴に関することです。
クレジットカードの滞納歴があるんですけど、引越しできますか?
携帯料金を滞納歴しちゃってるんですけど、入居審査に影響ありますか?
家賃の滞納歴があるですけど、引越しできますか?
クレジットカードの滞納歴や家賃の滞納歴があると、引越しをしようと思ったときにきちんと引越しをすることができるのか不安になりますよね?
クレジットカードの支払いを滞納してしまったり、家賃を滞納してしまった経験があると、誰しも次の引越しに響かないか気が引けてしまうものです。
そして、以外に思われるかもしれませんが、携帯料金の滞納歴も賃貸物件における入居審査に影響を及ぼします。
クレジットカードや携帯料金、家賃の滞納歴のある方はやみくもに申込みをしても入居審査には通りません。
この記事では、クレジッカード・携帯料金・家賃の滞納歴が及ぼす入居審査への影響について詳しく説明していきます。
この記事は、水商売・風俗などの夜職専門不動産の現役営業マンが執筆していますので、信憑性は確かです!
クレジットカードの滞納歴が入居審査に及ぼす影響について
結論から申し上げます。クレジットカードの滞納歴がある方ですと、信販系保証※の物件の審査通過は厳しいです。
その理由として、信販系の保証会社は入居の審査時にCIC(指定信用機関)の情報を確認し、加盟企業によって共有された信用情報(貸金や割賦販売など)をもとに審査をするといわれているからです。
また、2022年現在においては、これまで信用情報を参照してこなかった保証会社が審査時にCICの情報を参照するなど、以前より入居審査が厳しくなっています。
あなたにもし、クレジットカードの滞納歴があるようでしたら後述の信販系保証会社以外の保証会社の物件で引越しを進めることになります。
(※信販系保証保証会社については、後述で詳しく説明します。)
携帯料金の滞納歴の滞納歴が入居審査に及ぼす影響について
みなさん、携帯本体を購入される際多くの方は本体代を分割払いで購入されることが多いと思います。実はこの際、本体代金を分割払いで購入することでCICに分割払いでの情報登録がされるのです。
つまり、もし「携帯料金だから大丈夫だろう…」と月々の支払いを遅延してしまうと、その遅延記録は個人信用情報機関を通してデータベースに記録されてしまうのです。
そうなると、下記で詳しくご説明しますが、信販系の保証会社入居審査には通らなくなるのです。当然、入居審査だけでなく、クレジットカードを作成する場合や他でローンを組む場合にも、その影響は及びます。
家賃高い物件(特にタワーマンション)の入居審査は、基本的に信販系の保証会社を採用しています。
もし、「いつかはタワーマンションに住みたい…」とお考えでしたら、携帯料金も滞納をしないようきちんと毎月お支払いするようにしましょう。
家賃の滞納歴の滞納歴が入居審査に及ぼす影響について
家賃の滞納歴がある方の場合は、今住んでいる物件が“連帯保証人を設けて入居している物件”なのか、“保証会社に加入し入居している物件”なのかを確認する必要があります。
加えて、既に保証会社に加入していて家賃の滞納歴がある場合には、“どこの保証会社で家賃を滞納したのか”も併せて確認し判断していくことになります。
なぜなら、保証会社はいくつかの協会を設け、その協会ごとに滞納歴の情報共有をしているからです。
そのため、あなたが既にLICC系保証会社※で家賃を滞納した経験があるなら、次に引越しをする物件の保証会社がLICC系保証会社以外の保証会社で検討していくことになるでしょう。
(※LICC系保証保証会社については、後述で詳しく説明します。)
保証会社について
以前は、賃貸物件を借りる際に連帯保証人が必須でした。しかし、現在では「連帯保証人」は必須ではない契約内容が多く、「保証会社+緊急連絡先」を前提とする契約条件が主流となっています。
- 保証会社とは?
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家賃の滞納があった場合に、その家賃を一時的に立て替えて支払ってくれる会社を指します。
保証会社の種類は、大きく分けて4種類に分類することができます。
- 信販系保証会社
- LICC系保証会社
- LGO系保証会社
- 独立系保証会社
信販系保証会社について
信販系保証会社の特徴
信販系の保証会社は、名の知れた金融系の会社が多いです。審査時に申込者のCICなどを参照し、家賃の支払い能力や信用性を判断しているものと考えられます。
今お住まいの物件に入居後家賃を滞納してしまったり、キャッシングの返済の遅滞、携帯電話の分割払いの遅滞など、そのような履歴があると審査通過は非常に厳しくなるとお考え下さい。
- CICとは?
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クレジット会社が共同に出資し、設立された信用情報機関のことを指します。主に割賦販売や消費者ローン等のクレジット事業を営む企業がCICの加盟会員であり、消費者のクレジットおよび消費者ローンに関する信用情報(個人の属性・契約内容・支払状況・残債額など)を加盟会員から収集し、クレジット会社からの照会に応じて情報を提供しているのです。
LICC(全国賃貸保証業協会)系保証会社について
LICC系保証会社の特徴
LICC系の保証はCICなどの個人信用情報の照会は行えませんが、家賃滞納時の代位弁済情報を共有しています。そのため、審査基準は代位弁済情報の情報を中心に、自社ルールに基づくのものになると考えられます。
余談ですが、協会で管理されている代位弁済情報は、氏名や住所と言った基本的な個人情報に加え、保証履歴や、代理弁済残高などになります。この情報は、保証委託契約から5年間保存されます。
上記で述べましたが、既にクレジットや携帯電話などの料金滞納歴がある方は、LICC系保証人会社や、後述のLGO系保証会社、独立系保証会社の物件で、引越しを進めることとなります。
もし、あなたが下記に該当する代表的な保証会社で家賃の滞納歴がある場合でしたら、LGO系保証人会社や独立系の保証会社の物件でしか審査通過は難しくなるでしょう。
LGO(賃貸保証機構)保証会社について
LGO系保証会社の特徴
LGO系保証会社の審査は基本的に各社の独自審査と言われています。また、LICC系の保証会社同様、個人信用情報の照会は行えません。ですので、申込書の記載内容によって審査を進めることになります。
協会である以上、会員企業同士で情報交換も行うようですが、あくまでも協会内でのやりとりに過ぎません。
あなたが信用情報に傷があり、LICC系保証会社に滞納歴をもつ場合、下記の代表的な保証会社や、後述の独立系保証会社の物件でお引越しを進めることになります。
独立系保証会社について
独立系保証会社の特徴
独立系保証会社もLICC系保証会社、LGO系保証会社同様に個人信用情報の照会は行えません。各社がそれぞれ独立した企業であるため、審査基準も社内独自の判断基準となります。
それぞれが独立した保証会社となるため、もし信販系の保証会社やLICC系保証会社、LGO系保証会社でも滞納歴をもつ場合ですと、こちらの独立系の保証会社で引越しを進めることになります。
ただし、独立系の保証会社を採用している物件は、そもそもの数がそう多くはないので、物件で選ぶというよりかは保証会社で選ぶという感覚になってくるでしょう。
まとめ
重要なことなので再度繰り返しますが、やみくも申込みをしても引越しをすることはできません。
引越しをされる際に少しでも懸念事項があるようでしたら、あらかじめその懸念事項や滞納歴の情報を整理し、担当営業マンに漏れなく伝えるようにしましょう。
クレジッカードや携帯料金、家賃の滞納歴がある場合は、きちんとその情報を整理した上でお引越しを進めていかないと引越しはいつになっても実現しません。
この記事があなたの引越しに少しでもお役に立てれば幸いです。